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マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選のHIのレビュー・感想・評価

2.8
大学の講演でマイケル・ムーアを招くのに賛成か反対か。
ユタ州の「全米で一番保守的」なとある町での大議論を追ったドキュメンタリー。
気分が暗くなる。「アメリカの敵だ」と徹底的にムーアを否定する保守派の意見はガチガチに凝り固まり、反論者を晒し者にしてブーイング。革新派(リベラル)の連中も言論の自由を訴えるも、講演会で反対意見者を追い出してしまう。価値観が違いすぎて理解し合えない、人間のイヤな面を見せつけられる。
何が正しくて何が間違いか分からなくなる。価値観や信仰の違いは一言で片付かないと思い知る。マイノリティはマジョリティに潰されてしまうのか。
自分はどうなんだと問われると、意見は一応聞くけど自分の考えとあまりに違ったら納得せずに離れるタイプ。それでよくね?
最後の「出演者のその後」も後味よくないなー。副会長さんが…
最初と最後のパッヘルベルのカノンが唯一の癒やし。こういう現実も知っておかねば。
邦題はふざけてるが、原題は"この分断された州"。重い。
独立記念日の日にこんなの見てしまうとは
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