ninjiroさんの映画レビュー・感想・評価

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sweet dreams

映画(290)
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BU・SU(1987年製作の映画)

4.5

田舎から上京するまだ面影幼い少女。
故郷の海、ろくに訣れも口にしなかった母の姿、トンネルを抜けた山間の町、童謡「花の街」が流れて、いつのまにか車窓から見えるのはビルの立ち並ぶ、空の狭い風景。頼りなく風
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.3

どうして誰も助けてくれないのかなと考えたことはあったけど、私が悪い子なのは確かだし、私のために誰か他の人が必死になるなんて、そんなのそもそもおかしいもの。
ついこの間まで大きな樹にもたれ掛かって、その
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ザ・デッド/「ダブリン市民」より(1987年製作の映画)

4.4

遠い昔に置いてきた我が身と共にある想い出。
故郷であり、家族であり、初恋であり、苦悩であり、懐かしい原風景とともにある我が身は若々しくも、影も無き無垢な白に見えながら、路傍に積まれた雪に同じく、時を
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

4.6

あの丘の上でふたり話したこと。
私だけが知ってるあなたのこと。
あなたが知ってる幾つかのこと。
話したくない私は放したくない。
私が少し知ってるあなたのこと。あなたの絶望を予め知っていたら、私の中の永
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男と女(1966年製作の映画)

3.8

銀細工の街、寒々とした海。褪せた雲間から差し込む光は眩しすぎて、白でも黒でもない曖昧な心、負った古傷を海風は乾かすでもなく疼かせる。ボードウォークの靴音は低く、遠く離れた爆音のような響き、笑顔を貼り付>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.1

夢は消えた。誘惑の瞳、ポケットの無い穿き物。視界を遮る性も死も相応しい隠し場所を持たず、両手は握ることを知らされず、切り花を敷き詰めた箱の中、幾億の針先により構成された道の無きガレージの中、優雅に飛ぶ>>続きを読む

スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー/純愛日記(1969年製作の映画)

4.0

この世の終わりがもうすぐ来るとしたら、どうする?そう静かに言いながら、ベッドからはみ出したシーツを手際よく直した彼の眼は、少なくとも私の眼には、彼のいつもの悪戯な瞳として映らなかった。きっとつまらない>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.4

キラキラなんて光りゃぁせん。ボチボチなんて悠長に構えてやぁせん。邪魔なもんばっかりや、無駄なもんばっかりや、生きるにしたって野垂れ死ぬにしたって。つまらんものを集めたって何にもならんのは知っとるけど、>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語(2012年製作の映画)

4.5

希望と絶望は相見えて、希望は単なる入り口だった事をその時初めて知る。出口だと思った絶望は果てしなく続き、時折掠める仄かな灯や標識の影だけが、今も尚この意識が暗闇の中にあることを教えてくれる。いつかの祈>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語(2012年製作の映画)

4.5

繋いだ手の暖かさ、その余韻だけを頼りに幾つもの夜を越えて。夢の中で会った顔、靄が掛かったように見つけられない探し物、気がつけば本当にそれがここにあったのかどうかを疑う程、でも待ってて、約束がなくても必>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

見通しも効かない鼓動だけの世界。眼が開いているのかただ空白を認識しているだけなのか。何れにしてもそれは、幸せに満たされた抱擁、この身体が感じた幸せ、満たされた日々、溶け合った世界が法則を持って螺旋状に>>続きを読む

KOTOKO(2011年製作の映画)

4.0

母と同じかどうかわからない。この街が同じかどうかわからない。でも夢を毟り取られたなら大体何処でも同じに見える。口遊む唄には一条の希望を、揺蕩う指先には安らぎを、儚きこの身体には腕尽くにでも生きる理由が>>続きを読む

ローラ(1961年製作の映画)

4.2

あの頃の夢はいつまでも覚めない。あの頃の君がどんなに変わろうとも。あの頃の僕は今の十倍大きかった。あの頃に比べたら何もかもがうまく行かない。
あの頃の私を街で見掛けることはない。あの頃に見上げた影は見
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.2

夏休みの切なさは、いつか終わってしまうこと。しかし、いつかは終わるからこそ、安心して暇を持て余すことが出来る。

忙しく忙しくて、私たちはいつも何かに追われるように忙しくて、ぎゅうぎゅうに何かを考えて
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バード★シット(1970年製作の映画)

4.6

凄い。何が凄いって頭から尻尾までもうずーっとふざけまくり。一本の映画でこれだけ徹底してふざけることが出来るものなのか。普通の映画ならこの混沌をコメディとして成立させる為に一本の作品としての質を大いに犠>>続きを読む

ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1975年製作の映画)

-

劇中序盤、我が国では余り馴染みのない牛乳で煮しめたホワイトアスパラみたいな謎料理を囲むシーンで、ジェーン・バーキンがジョー・ダレッサンドロの瞳を見つめながら太いアスパラを咥えて唇でムチィと貪っては口角>>続きを読む

三人の女(1977年製作の映画)

4.5

三人の女は三人である必要はなく、一人であることは考えていない。二人であれば良しと思ったとしても、結局四人、五人と散らばって自我の掴み所を喪って、またふと振り向けば一人が雨後の筍のようにいつのまにか形を>>続きを読む

春にして君を想う/ミッシング・エンジェル(1991年製作の映画)

4.0

生きることが忙しくなくなった頃に、やっとその背の重い荷物を初めて降ろして確認できるだろう。
あの日の陽の光、あの夜の露の匂いに、より近く寄り添って微睡むなら、今更何も言うことはない。

くちづけ
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陽炎座(1981年製作の映画)

4.2

うたた寝に恋しき人を見てしより
夢てふものは頼みそめてき
揺れる揺れる手遊び伝って桶が揺蕩う音立てて、ふわり、とぷん、ふわり、とぷん、鬼燈の橙に寄せられて、六道輪廻の道迷い、慈母と羅刹の絡繰に、この先
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.5

こんな夢を見た。
と、他人に語ろうとしても、その次の瞬間に遺されているのは、夢の中に揺蕩ったはずの豊穣な肉附きを削がれた骨組みだけで、いくらその骨の髄を箸で解さんと突いてみても、蒟蒻のように中に震える
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.3

思いもかけぬ土砂降りの雨に叩かれて、いつ止むのか、或いは永遠に止まないのではと途方に暮れて、心の底から雨傘を必要に思う時がある。
このまま雨に打たれるままに、向かう宛の見当もなく歩くのもいい。しかし思
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サンセットドライブ(2014年製作の映画)

3.9

今も目の前の風景に釣られてデジャヴのように思い出すのは、なんてことのない無機質な街の向こうに見えた、いつかの夕焼け空。
楽しかった一日がもう終わってしまう。楽しみにしていたはずの一日が、もう終わってし
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反撥(1964年製作の映画)

4.4

捻れたハンモックに引っ掛かったような形容不明な場所から猿に似た大きな影が仰け反りながら叫んでいる。それを浴びる側はアクアリウムの中にでもいるように、常に外側よりも強い圧力の中にあって、深く潜っても、浅>>続きを読む

水の中のナイフ(1962年製作の映画)

3.9

それ以上何も言わないで。
湿った空気が肌に衣服に降り注ぐ。
折り曲げた関節が動く度に毛を剥がれた獣のなめし皮が張り付き離れる度に奏でるハイトーンに属した振動を小さく骨を通じて信じる者の無い評定場で明ら
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.8

子どもが子どもだった頃に想い巡らせたことは、大人がただの大人になったとしても、まだ大凡は説明のつかないことばかり。
一体僕は何になる?もうすぐ産まれる僕は、想像を絶する痛みを齎した嵐を背に、そのあと貴
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.8

頼り甲斐のある、確かなもの。
何かに触れていたい、何かを頼りたい、今過ごす時間は無駄ではない、食って寝る、それだけでもパラレルな永遠の一頁に違いはなく、シンクに並ぶ日々の敵である洗い物を、ヘッドフォン
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.3

正直私はその折、元来よりの自己愛と共に湧き出る得体の知れない地熱のように不穏な衝動に促されるまま二条の外堀程度の空間ならば日々怒涛の勢いで積み上がる汚泥の様な情熱で見渡す限り平坦な散歩道に仕立てた上で>>続きを読む

銀河鉄道999(1979年製作の映画)

3.5

発車の時刻を報せるベルはけたゝましく鳴り響く。昔ながらの連打ベル、椀型の金属が打撃にビリビリ震える衝撃が、鼓膜だけでなく包み込む空気ごと肌をも震わせる。旅立ちの時は来た。もうこのあるがままの身体で此処>>続きを読む

アスファルト(2015年製作の映画)

4.0

僕は独りでいる時間を大事にしてるんだ、と堂々と言う人より、やっと独りになれる時間があるとホッとする、と控えめに言う人の方が好感が持てる。そういうこと、なのかも知れない。

序盤、少年シャルリが部屋で独
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.1

波乗りなんていうのは、全くの未経験者からすればそのスポーツジャンルそのものが果てしなく高くそびえる波のようなもので、何となくやってみたいな、とふと思うことはあっても、おいそれと今日から始められるもので>>続きを読む

勝手にしやがれ(1959年製作の映画)

4.3

空っぽなのに、隙間なく詰まって弾けそう。
ビニール袋一杯に、空気を集めて口を握る。
逃避行だけど、昼下がりまで眠っていたい。
馬鹿な振りをしてるのは、君の為じゃない。
あんたの顔は馬鹿みたいだけど、愛
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

5.0

最の高だ!最の上だ!
スクリーンを見上げて呆気にとられたこと。
スリルに手に汗握り固唾を飲み込んだこと。
ワクワクして瞬きすら忘れて見入ったこと。
映画を好きになり始めた子どもの頃、目を輝かせた、心弾
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パターソン(2016年製作の映画)

4.1

どんな酒だって酔えるのに、決まって同じ酒を飲んで一日を終える。
今日を無事に終えられるように、朝ベッドに横たわる身体にキスを。

今、ここにあるもの。今、そこに横たわるもの。昨日のことを忘れるなとばか
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メッセージ(2016年製作の映画)

5.0

とどのつまり社会とは、人類が認識する世界とは、様々なレベルでのコミュニケーションの巨大な複合体である。
基本的な人間関係から、国家間レベルの交流まで、関係する全ての情報はコミュニケーションから生まれ
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ベティ・ブルー 愛と激情の日々(1986年製作の映画)

4.5

取るものは取り敢えず、何かを形にしなければ。
形あるものは、手に取って愛でることが出来る。
例えこの手が滑らかに触れた形は無いとしても。

滑らせた指の先には、明らかな感触があった筈なのに、それが掌を
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サヨナラ COLOR(2004年製作の映画)

3.5

愛するということは、長い夜に灯された美しい一条のランプの光。

初恋の思い出はあるか?
その相手にどれだけの想いを描いた?
どれだけ勝手な想像を巡らせた?どれだけ勝手に自分に向けられた笑顔を想像した?
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