朝焼けに祝福された映画だ。
復活IMAX上映でロードオブザリングを初めて劇場で観れた。心から感謝。映画館で観れてこその映画だっていうことを全身に感じられた。IMAXはやっぱ凄いよ…。
物語は佳境。フロドとサム、そしてアラゴルンの一作。アラゴルンは一度捨てた自分を取り戻し、サムは確固たる自分を見つけ出し、フロドは新しい自分を見つけることになる。
これは人間が世界を手にいれる物語であり、人間が人間だけでは自分を救えないと示す物語でもある。小さなものたちの勇気に救われる、それを忘れるなといわれているようであのミナスティリスでの場面は初めて泣いた。
映画化の大成功は視覚的な美しさがとにかく凄いことも一因だと思う。世界の、自然の美しさ。人間の、輝く美しさ。愛の美しさ。友情の美しさ。
こんなに眩しい温もりを何度も感じられるほどに好きなんだなと改めて実感している。
王道でありながら、最後まで素直にはいかなかった物語の展開は賛否両論があるのではないかと思うが、これも引っくるめて旅の仲間がいた理由なんだと思える。
心が浄化されるようなこの清々しい体験をいつまでも、感じていきたいと思わされる最高の映画体験だった。
蛇足は映画館について。
グランドシネマサンシャイン池袋のどでかいスクリーンの最前列、フラットシートという特殊な席でみた。映像美と音響はまさに圧巻の一言。フラットシートも面白い体験だったけど、あんなにどでかいスクリーンの最前列左側だとやっぱりみにくいというか、画面ゆがんで見えちゃった。初見の映画だったら選択はしない方が自分的には吉。
次からはやっぱりど真ん中で観たい！
2016/2/2
シリーズを通して。記憶に刻まれている、絶対に色褪せないファンタジー映画の大傑作。こんなに何度も見て胸躍る映画はない
