Yukiko

ガンファイターの最後のYukikoのレビュー・感想・評価

ガンファイターの最後(1969年製作の映画)
3.8
2022年5月27日   NHKBS放送放映
『ガンファイターの最後』  1969年アメリカ制作
監督、ロバート・トッテン&ドン・シーゲル。

テキサス州。コットンウッドスプリングスの街。
この町の保安官フランク・パッチ(リチャード・
ウィドマーク)は独身。銃の腕は良い。
が、街の人々から「何人殺した」と次第に疎まれるように
なっていた。
ある日、街人のルークから暗がりで銃を向けられ、フランクは
正当防衛で撃ってしまい、ルークは死ぬ。
更に、街の議員たちから保安官を辞めるように通告され、
拒否したフランクは議員の一人オクスリ―を殴ってしまう。
オクスリ―はフランクを狙撃しようとしたができずに、
自殺をする。


時代が進み、次第に銃を持って街中で人を撃つなんてことが
忌み嫌われ、故に、銃で人を撃って解決する昔気質な
保安官はいらないという。
そういう時代、近代化していくアメリカの話しだ。

しかし、昔気質の保安官を辞めさせる、その方法が、
私刑や敵討ち、やられたらやり返せの話になり、
果ては銃でけりをつける・・・・結局、近代化って何?

やってることは、前時代的な、昔気質の保安官と同じでしょ、
というようなストーリー展開。

空しい・・・・・

ところで、分からなかった点が一つ。
フランクが、恋人のクレアに、急に結婚を申し込んだ行為
が唐突過ぎて、よくワカラン。

フランクに反対する人たちが多くなり、居場所が狭まったと
フランクが自覚して、そのような時に結婚?

結婚したら自分とクレアを大切に、保安官を辞職して、
静かに暮らすかと思いきや、事は反対に・・・

主演のリチャード・ウィドマークさんの保安官ぶりが
なかなかサマになっていて、良かった。

撮影中に監督のロバート・トッテンさんとリチャード
・ウィドマークさんの意見の対立があり、
監督さんがドン・シーゲルさんに代わったとか。
どちらも映画に名前を出すことを拒否した為、架空の
「アラン・スミシー」という名前がクレジットされたとか。
以降、2000年に使用停止になるまで、その偽名は使われた
という。
映画でトラブルがあった場合には「アラン・スミシー」の
名前が使われた最初の映画が今作品。
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