ほーく

プレッジのほーくのレビュー・感想・評価

プレッジ(2001年製作の映画)
3.8
ナイト・オブ・ザ・リビングデッドまであと8日!

【自縄自縛】
私もよく陥る状況です

邦題「プレッジ」

原題「The Predge」

2002/9/28@シネマ・クレール丸の内 ~2002/10/11

評者  ほーく

評価  4

ひとこと その言葉が彼を縛り続ける。


<コメント>

「あなたの魂にかけて誓える?」

 そう詰め寄られて、「NO」と言える人間がどれだけいる?そして、その魂への「誓約」をあっさりと裏切ることができるか?あなたは。

 己を厳しく律する者ほど、それは裏切れないものだ。それを裏切るとは己を否定することと同値であるからだ。

 この苦境に陥った人間を怪優ジャック・ニコルソンが鬼気迫る形相で体現する。そして、その姿を才人ショーン・ペンが冷徹にえぐる。そして、映像は哀しいまでに、美しい湖・峻厳な冬などの自然を捉える。

 この作品のラスト、あの人物の傲慢な発言に怒りを覚え、あのエンディングを受け入れた者は、「プレッジ」(誓約)を重んじるひとであろう。

(鑑賞済みの方へ)

 余談だが、「インソムニア」とテーマに共通項があると思われるので、この作品に強く共感した方にはお薦めしたい。
ほーく

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