1990年、イラン北部を大地震が襲い「友だちのうちはどこ?」の舞台となった村は壊滅的な被害を受けた。 監督と息子が出演者の安否を訪ねるフィクションロードムービー。
酷い被害に遭って家族を失っても、復興に向けて黙々と淡々と片付け、物資を運ぶ。
宗教観の違いか、老若男女 誰もがこの悲劇を運命と受け入れている様に見えて逞しく、力強い。 理不尽な自然災害、受け入れ難い状況下にあっても人生は続く。
見ず知らずの人や荷物を車に乗せてあげたり、助け合う姿は、私自身 東日本大震災の時に体験したので人間が持つ優しさや思いやりを感じた。
遠くにストーブを運ぶ少年2人の姿が目に入る。
やっぱりダメかなぁと諦めかけた瞬間に、元気をもらえたり、ふと希望が見えて もうひと頑張り出来たりする。 だから「そして人生は続く」のだ。
「乗せて」と頼まれても乗せてあげなかった人に助けられて、今度はその人を乗せて坂道を登って行く。 このラスト10分位のシーンが最高だ。 イランの田舎の自然が美しい。
出演者もオンボロ車も味があって良かった。