きゅーり

スーパーマンのきゅーりのレビュー・感想・評価

スーパーマン(1978年製作の映画)
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元旦に気分が上がるような映画が見たくなりこの作品を見ました。
ジョン・ウィリアムズの「スーパーマンのテーマ」を聴くだけでも気分が上がりますね。
楽観的で希望に満ち溢れていて好きな作品です。


ヒーロー映画は元々好きでマーベルやDCなど色々見ているんですが、その中でも屈指のお気に入りなのがこのリチャード・ドナー版のスーパーマンです。


この作品の美点はスーパーマンのキャラクター性を彼の成長を通して真摯に描いたことだと思っています。

力の強さや頑丈さを描写するのはもちろんのこと、異星人であるが為に正体を隠さなければいけない孤独さであったり、育ててくれた老夫婦譲りの優しい心をしっかりと描写されているのが素晴らしいです。

特に最後の優しい心に関してはヒーローとして、スーパーマンとしての核の部分だと思うので、きちんと描写が成されているところにとても好感が持てます。


スーパーマンがいわゆる白馬の王子様的にも描かれていてモダンなおとぎ話のような雰囲気が漂っているのも好きなポイントです。

具体例を挙げると、スーパーマンがロイスと一緒に空を飛ぶシーンなんかがそうだと思います。
2人だけで空中から夜のビル街を眺めて飛行するシチュエーションであったり、ロイスがモノローグ的にスーパーマンへの恋心が語られたりとロマンティックな雰囲気があり魅力的です。お気に入りのシーンの一つでもあります。


全体的にキャストがキャラクターとマッチしていて、特にスーパーマン役のクリストファー・リーヴと、ロイス役のマーゴット・キダーの2人が素晴らしいと思っています。
この2人の掛け合いは、作中のスーパーマンとロイスの恋愛関係も相まって見ていて楽しいですし、お気に入りです。