のりしろ

王立宇宙軍 オネアミスの翼ののりしろのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

記念すべきガイナックス一作目だそうで。
1人のしがない士官が、宇宙へ飛び立つまでを描いた成長の物語。
宇宙、戦争、宗教という3つの題材を扱いつつ、綺麗にまとまった良作です。

ロケット政策資金を裏取引で工面したり、ロケットを奪取させて国勢を優位に進めようとしたりと、政治面の黒い話が続くのですが、最後はヒトの想いがロケットを打ち上げる。好きです。

ただ一つ言わせてほしい。
森本レオの声が聞き辛すぎて本当にイライラした。
主人公が喋るたびに音量上げ下げせなならなくてちょっと本当に勘弁してほしい。
音声テストしてるよね?普通みんな聞き取れるもんなの?私だけ?



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メモ

「地上を汚し、空を汚し、更に新しい土地を求めて宇宙へ出て行く。人類の領域はどこまで広がる事が許されているのでしょうか。どうか、この放送を聴いている人、お願いです、どのような方法でも構いません、人間がここへ到達した事に感謝の祈りを捧げて下さい。どうかお許しと哀れみを。我々の進む先に暗闇を置かないで下さい。罪深い歴史のその果てに、揺るぎない一つの星を与えておいて下さい。」

戦争で廃れた地上から逃れるように、宇宙まで歩を進めた人類。地上を穢したのと同じように、宇宙までも争い傷つけあい、穢してしまうのかもしれない。それでも、宇宙という空間に到達した目的を、新天地での平和な未来を、どうか忘れずにいてほしい。ヒトがそう願う事で、繰り返す争いの歴史は止められる。
そんなメッセージが込められているのかなって思いました。
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