のりしろ

シン・エヴァンゲリオン劇場版ののりしろのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

終わった。
終わってしまった。
終わってくれた。

観たという達成感
一つの世界が終わったという寂しさ
それを観せてくれた感謝の気持ち。

観客を魅了し、そして混乱に陥れ
唯一無二の作品となった現代の神話は
一人の少年が自分の殻を破り、
大人へと成長する事で終わりを告げた。

25年前、この終わりなき物語の円環に囚われた、
一人の監督、物語のキャラクターたち、
そして頭に「?」マークを大量に付けたまま庵野ディメンションに取り込まれ膠着した我々オーディエンス。

四半世紀の時を超えて、
監督もキャラクターも、そして私たち自身も、
この物語の結末とともに
ようやく新しい世界へ一歩前に踏み出すことができた。
よかったなぁゲンドウ
よかったなぁシンジ
おめでとう庵野監督

長かった
あっという間だった
どうせ頓挫すると思っていた
それでも待ち遠しかった
人の優しさが辛かった
それでも温もりが欲しかった
人と接するのが怖かった
それでも人の中に自分に居場所を見出した

おやすみ。
おはよう。
ありがとう。
さようなら。

きっとまた会えるよ。
のりしろ

のりしろ