K

ファイト・クラブのKのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.8
その通りなんだと思わされて頭から離れない。もう一度観たい。面白すぎる。

誰にも理解されないような自分自身の問題にフォーカスされていた前半部分。想像より多くの人間が同じ境遇にいると分からされる中盤。自己を傷付け合っていく中で開放されると思っていた心はまだ満たされずに、内側に向けたエネルギーはやがて社会に向けられるようになる。自己の開放は社会の崩壊へ。結局人間は社会の中に囚われて生きている。振り切ったもう一人の人間に全てを委ねられるような決断力と行動力があって初めて本当の自己実現を得られる。
K

K