まほ

ファイト・クラブのまほのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.0
フィンチャーの作品、
2000年代以降のものは
見たことがあったのですが
実はそれ以前の作品は見たことがなく……

いやー面白かった!
その展開は!!まさかすぎる!!
あらゆるところに散りばめられた伏線。
第四の壁を破ってくる映画シリーズ(?)、
また良いものに出会えました………
ノートン先生が話しかけてくれる世界線。

エドワード・ノートンの演技力は
相変わらずの安定ぶりで
この人本当尋常じゃねえ。
自分自身と苦悩し続ける役が
一番似合う俳優……

真面目役というよりブラピは
こういうちょっと柄が悪い(言い方)けど
ちゃんと導いてくれる役が似合う。
トイレのあのシーンは
『イングロリアス・バスターズ』の
あのシーンを彷彿させた。
先に公開されたのはこっちだけど。

ヘレナ様もお若い頃から綺麗なわけですが
ジャレッド・レト!?!?
君、本当にジャレッド・レトなのか!?

消費社会…………
今の世に蔓延るものに対する考え方……
題名から推測して
ボクシング的な話かと思ったら
全く予想だにしていない展開で圧巻。
当時暴力的な映画だから
公開すべきではないと論争が起きたらしいが
最後まで見たら「暴力映画」なんて
呼べる要素は全くもってない。
「自己破壊的」な映画として
間違いなく名作であり傑作であり怪作。

数々の名セリフがある中で
私が一番好きなのは
この映画の根底にあるテーマを
意味してるセリフ。

「違う時間に違う場所で目を覚ましたら
僕は違う人間になれるだろうか?」
まほ

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