このレビューはネタバレを含みます
数年前に一度見て、なんだかよくわからなかった。
2016年9月に「怒り」が話題になっているので、Netflixにあったこの映画を再び見た。
良く人間が描かれていている。
加害者側、被害者側、それを取り巻く人々。
良く描かれている。
しかし、後味は悪い。
映画を見終えたときの終了感がない。
妻夫木聡が深津絵里の首を絞め殺そうとしたときに、すごく恐怖を感じた。
理解出来ない人間を目の当たりにした衝撃とパニックだ。
多視点
原作では主人公であるゆういちの心理をどこまで描いているのだろう。
おそらく原作では、章ごとに視点が各人物のものに切り替わっていくタイプであろうが、主人公の心理はどこまで描かれているのか。
主人公以外に感情が入ってはいくが、映画を見るときのおきまりのような主人公への感情移入が一番難しい。なので、見ているとき、見終えたときの気持ちのやり場に困惑している自分が取り残されたままになっている。