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悪人のnonkasvasのレビュー・感想・評価

悪人(2010年製作の映画)
4.5
「悪人」という言葉で収める世間を皮肉る。もしくは、悪人なんかじゃないと受け入れる人の優しさを裏切る。人を殺せば悪人なのは当たり前で、罪悪感を感じれば感じるほど人の優しさが苦しい。むしろ悪人のままが楽だと感じる。勝手な憶測だけど、ラストに深津の首を絞めた妻夫木の心情は、彼女を助けるというキレイなものじゃなく、もっと自分の欲望のドロドロした部分がそうさせたんだと思う。

樹木希林の演技に胸がしめつけらた。
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