序盤と見終わった後に感じる想いの振り幅がすごい。冒頭30-40分は★１にも満たないほどひどく、展開はなんとなく読めたがどんでん返しがあるという前情報に期待して我慢して観続ける。結局どんでん返しもクソもないがラストの追い上げがすごい。
製作会社あるあるだが、納期直前に見つけた致命的なエラーを一致団結して対処するときの一体感や、クライアントの無茶な要望に対し必死で納期に間に合わせる時にでるアドレナリンと、似たものをこの映画に感じる。
「生放送、ワンカット、ゾンビもの」という無茶な要望。本番中次々に起こるハプニング。それをなんとかして作品にしようとするところ。いざとなったら使えない上司。興奮してタメ口になる部下。指示を正確にかつ即座に出すディレクターとそれを上回る対応をするクリエイター。団体スポーツと似た気持ち良さがある。
