微妙。なんか中途半端。
もっと幻想的な世界を表現する映画は他にたくさんあるし映像美もイマイチ。人々の隠れた欲望を形にする鏡の中の世界なのに誰が入っても似たりよったりで世界観似すぎ。1000歳のジジイを媒体にして映し出したせいか人間の本質的な欲望は結局皮を剥げばほぼ同じだと言いたいのか、単純にファンタジー風に寄りすぎたのか。これならディズニー映画を観た方がいい。
娘を16年間暗闇に閉じ込めていた無欲すぎるイマジネーションジジイより、口のうまい男にひょいひょいついていき一回ヤっただけで結婚とかいいだす悲劇のヒロインより、強欲なだけの男が罰せられるラストはなんなのか。勧善懲悪なファンタジー作品への皮肉なのか。じゃあ逆に悪人を追うロシアンマフィアの末路が可哀想。など観終わった後に「？」が湧きイマジネーションを働かせてくれる作品。
