佐藤克巳

悪魔の街の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

悪魔の街(1956年製作の映画)
3.5
ジェームズ・ギャグニー「白熱」のオマージュかと思いきや結末はあっさり。菅井一郎の悪辣さが際立っているが、ヴァージニア・メイヨの様な美女不在で、主演河津清三郎の行動の曖昧さは理解不能だった。またチンピラ役の芦田伸介も珍しい。但し初期ではあるが鈴木清順作品らしさは随所に見られ、香港やくざのアジトの不気味さ、中国服の男や騎手が介在したりと神出鬼没の展開は中々見応えあった。
佐藤克巳

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