よねっきー

アメイジング・スパイダーマンのよねっきーのレビュー・感想・評価

4.1
現代のビッグバジェット映画に慣れきってしまった俺としては、撮影がカッコよく見やすくなったのが嬉しい。大筋はサム・ライミ版の一作目から変わらないが、明らかに子供向けではなくなってる印象。アメコミ映画が『ダークナイト』以前と以後に分かれるってのは本当である。

スケボーのシーンでスパイダーマンの突飛なアクションに説得力が増してるところとか、フラッシュがチョロいヤンキーになってるところとか、絶妙に良いアップデートだな。スパイディのスーツもガーフィールド版のが俺は好き。

問題があるとすればリザード。ヒーロー映画において大事なのは、ヒロインの魅力よりもヴィランの魅力である。リザードは驚くほど魅力がないですね。あまりにもただのトカゲ人間すぎる。Dr.オクトパスを見習えよ。スパイダーマンはただの怪力クモ男ではないんだから、敵もただの怪力トカゲ男ではいけない。スパイダーマンの浮遊感と渡り合えるような、もっと動いてるの見てるだけで楽しくなるような、そういう悪役がほしいよ。撮影はカッコいいのにそういう部分が弱いのでもったいない。間伸びした感動シーンもいらねー!映画は楽しく!テンポよく!
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