YasuhitoArai

ホンジークとマジェンカのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

ホンジークとマジェンカ(1980年製作の映画)
3.7
カレル・ゼマンの遺作。
貧しい羊飼いの息子として生まれたヤン・ホンジークは、3人の妖精と共に流浪の旅を続け、ある日妖精のマジェンカに恋するが・・・という話。

切り絵アニメは安定感がある。古代の書物の挿絵のような絵柄が良い。

ホンジークがカレル・ゼマンの主人公の中では割りとすれているような感じがした。悪魔化したホンジークの見た目が一番印象に残る。子ども向けのアニメだけど、強盗や首吊り等ブラックな要素が幾分ある。

歴史によく描かれる伝説や戦争の話でなく、小市民の愛や生活について描くという作品のコンセプトがいい。
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