脚本・監督押井守。氏の原点にして出世作とよく語られる作品です。原作者との確執を生んだとか生まないとか。
なんか、エヴァンゲリオンを思い出しました。なんでだろう。エヴァだけじゃないね、ドラゴンボールとか、ドラえもんとか、日本のアニメ全般にある(あった)通奏低音のようなものが、主旋律としてぶっとく奏でられてる感じです。
夏休みがいつまでも終わらなきゃいいのに。あの娘とキャッキャ言いながらする文化祭準備の期間がいつまでも終わらなきゃいいのに。あるいはあの娘と悪の組織に拐われて、どっかの島でサバイバル生活を強いられたなら、どんなに幸せか。
モラトリアムとか引きこもりとか、そういうステージと地続きにある感じ? 何時間もビデオゲームをやってしまったあとに襲ってくる罪悪感? ラムちゃんも友引町もほんとはいないんだと気づく、あの虚しさ?
久しく味わわなかったテイストです。
要するに、おのれの十代の傷跡を見るような。