佐藤克巳

日本一のゴマすり男の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

日本一のゴマすり男(1965年製作の映画)
4.5
古澤憲吾監督会心の一作。笠原良三の良質の脚本を頂いて、「ゴマスリ行進曲」他でテンポ快調、植木等がゴマスリに徹して1年で重役昇進の夢物語。部長有島一郎の引っ越しに後輩学生(加藤茶初登場)を動員、その足で常務高田稔宅に乗り換える手際で出世の糸口を掴む。招かれたパーティで大社長東野英治郎の娘中尾ミエとセスナで大騒動、更に大陸横断飛行で来日の日系二世藤田まこととの駆け落ちを誘導しアメリカ支店長に。最後に車バイヤー浜美枝と車内キッス、そこに白バイ警官谷啓が「駐車禁止」の張り紙でエンド。正にハリウッド調ラブコメディの傑作に仕上がった。
佐藤克巳

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