好き勝手なてそ

ローズマリーの赤ちゃんの好き勝手なてそのレビュー・感想・評価

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)
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ずっと気になってたけど、やっと初鑑賞。

■あらすじ
ローズマリーと夫ガイは不吉な噂が多い古アパートに引っ越しを決める。ローズマリーは待望の妊娠をしたが、隣家のカスタベット一家が毎日のように干渉してきてローズマリーはだんだん不審に感じ始めるーーという話。

オカルト系でもありヒトコワでもあると思う。わかりやすく怖い映像や演出はほぼ出てこないが、知らない間に危険が迫っているような肌感がじわじわとくる。

■ざっくり感想
まず、何となくタイトルが怖くなさそうな気がしていて食わず嫌いしていたけど、もっと前から知っておきたかったなぁと思ったくらいにはよかった。
古い作品なので、悪夢を見るシーンや現実世界らしくないシーンはどうしても粗くは見えるけど、
この話の裏側は悪魔の怖さ…と、人間の怖さが介在している作品なので、日常風景のなかにある違和感・気持ち悪さみたいなところで追い込んでいくストーリー上恐怖演出の粗さや少なさは気にならなかった。

■良ポイント:ローズマリーがかわいい!
ローズマリー役のミア・ファローがずっと美しくて人形みたいにかわいらしい。ベリーショートであんなにかわいくなるなんて同じ女性としても羨ましい…
衣装やトランクケースなどの小物もおしゃれで
かわいいので、そういう視点でも見とれてしまう。


ーー以下ネタバレ含みますーー

■良ポイント:背筋が一瞬冷えるような怪しいセリフ
隣家のカスタベット一家の過干渉、そしてローズマリーに寄り添おうとしない夫。次第にローズマリーとの溝は静かに広がっていくが、違和感が確信に変わるようなシーンはセリフ一つで空気が一気に冷えるような感覚におちいる。
ローズマリーはカスタベット夫婦のことはほんのり疑い続けていたものの、夫婦から紹介されたサプスティン医師については疑わず。
ローズマリーのペンダントに入っていたタニス草の匂いが、サプスティンからもしていて臭いと看護師が不満を漏らし、ローズマリーが病院から飛び出すところはとても良かった。
(サプスティンは怪しさ満点ではあったけど)

■謎:結局悪魔で何がしたかったのか?
悪魔の子エイドリアンを生ませて、団体は何がしたかったのかが描写されていなかったのでいまいちあそこからどうなるのか見えなかった。
だからこそあの映画の中で悪いのはただただ人間たちであるということかなと思ったので、私はこの話はヒューマンホラー寄りだなと思った。

■ガイ、バッドガイ
結局、結婚相手と家選びと医者選びは慎重に…という話でよいですか?(違)
いくらでも戻れる瞬間はあったと思うけど、まあガイがあそこまでヤバい奴だとは気付けなかったと思うから結婚はしょうがなかったとして、
引越し先はタンスでクローゼット閉じてたのを見た時点で引き返すべきだったかなと思いますね。

また何度も見返すと思う。面白かった。