好き勝手なてそ

シンドラーのリストの好き勝手なてそのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
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ずっと観たかった作品。初鑑賞。
もっと早く観ておきたかった。素晴らしかった

■あらすじ
第2次世界大戦、ナチス政権のドイツに占領されていたポーランド。戦争を利用した商売で儲けようと考えたナチ党員でもある実業家のシンドラーは、安い賃金でユダヤ人を雇い工事を運営しようとする。
やがてユダヤ人迫害が激化してきて、シンドラーの工場で働く従業員にも危機が迫る。

当時のホロコーストの実態を描いた実話。


■ざっくり感想
3時間ある映画だけど、観て全く損無い素晴らしい映画だった。
配信で初めて見たけど、これだけのためにお金を払う価値が間違いなくある作品。自分の好きなタイミングで自由に何度も観れる環境に感謝するしかない。

情報を全く仕入れず観ていたので、ラストシーンに至るまでまさか実話じゃないだろうと思っていた。
ただホロコーストの実態はかなり実話ままに描かれ、話が進むほど迫害の残酷さとシンドラーの善行の差が見る見る広がるため、
これがifの世界なら美談になるだけグロテスクだろうとも思ったしずっとどんな話になるのか不安だった。

シンドラーが最初からものすごい善人だったわけではないところに注目したい。
ファシズムや戦争が人間としてあるまじき思想を生み出し、一人一人尊ばれるべき命をいとも簡単に切り落としてしまう世界。
もし自分が、黙ってさえいれば優遇されるドイツ人の立場にいて、少しでもユダヤ人に優しさを見せたら反逆罪とされるとしたら、果たして同じことができただろうかと考えると…とてもできないと思う。
単純に金儲けに使えると考えていたプレイボーイのシンドラーが、ユダヤ人やナチとの間で葛藤しつつも人間としての心に忠実に、正しい方向に向かって行く姿がとても良かった。

3時間の中で、たくさんのユダヤ人の名前が出てくる。
どこまで主要かわからず最初は覚えづらいなーと思ってしまったが、ある意味これが映画のメッセージであり、「多量の何か」ではなく「一人一人の人間の命」を扱った映画である。

もう一度最初から見返したいな。