鰯

ブリットの鰯のレビュー・感想・評価

ブリット(1968年製作の映画)
2.8
暴力と死

サンフランシスコ市警のブリット警部補に、チャルマース上院議員から「マフィアの組員を裁判の証人として保護してほしい」との依頼が入る。ブリットは同僚と警護に当たるが、夜中に襲撃を受けてしまう。

要素要素で「おしゃれ~!かっこいい!ひゅーひゅー!」となりましたが、いまいち噛みあっていない印象を受け、少し残念でした。
オープニングのカットは、スタイリッシュで渋いドラマが始まる予感がしてわくわく。
音楽も最高。サントラは購入確定です。かっこよすぎ
カーアクションもリアリティがあって怖かった。個人的に座席から撮ったショットは、曲がった瞬間に何が映るかわからない怖さが常にあって、引き込まれます。車外から撮ったシーンも「カメラにぶつかるのでは?」と思われるほど臨場感がありました。車にはまったく詳しくありませんが、それでも名車とわかるエンジン音。音響の方もすばらしいのだと思います。
ヒロインもよかったです。出番が多くないのに艶っぽい魅力がとても伝わる衣装や撮影も◎

それでもハマらなかったのは、お話が全くもって理解できなかったからでしょうか。もしくは、主人公のカッコよさがわからなかったから?
物語は、主人公も周囲も行動原理がまったく理解できず、頭を抱えました。「なぜちゃんととどめを刺さないの?」「なぜ彼女は現場に来てしまったの?」「なぜ上司は、ブリットに言われると簡単に引いてしまうの?」「なぜ最後に、、、」などなど、疑問が溢れてきました
それと、主人公のクールな感じがカッコいいと全く思えず、単なる意固地にしか見えませんでした。意固地でもいいんですけど、周りの人物にも信念は違えど同じような強さがほしかったかもしれません。
鰯