平田一

ジュラシック・パークの平田一のネタバレレビュー・内容・結末

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

何度観ても夢中になれる、まさに傑作映画です!

恐竜を遺伝子操作で甦らせる研究や、自然の摂理に反することを疑問に思わない人間。そこに潜む危険を伝える摂理を重んじる科学者…物語の面白さ、諸刃の剣になり得る科学、強烈なセリフと描写が詰め込まれたセンスの良さ。

特に『炎の王国』で改めて掘り下げられた、

"恐竜は人間の思考パターンに従わない。そこにカオスが生じる。カオスとは複雑なシステムに生じる予測不可能性のことだ"

"アンタたちのやってることは、自然界へのレイプだ"

"6500万年の進化で隔てられた恐竜と人間が、突然同じ世界で共存する。そこで何か起こるか予測できる者はいない"


の、威力がやっぱり素晴らしく、単に良いセリフじゃなくて、議論の余地があるのが良い。

ボクたちは当たり前のように技術を行使する。でもリスクを一体どれだけ、ボクらは理解しているか? その技術が悪しきことに利用されたらどうなるか?

責任と言えばいいか、巨大なツールを扱うことの重みや意味を知らなければ、因果応報が降りかかってくるのは絶対避けられない。

文句無しのアトラクションムービーの一方で、メッセージ性も備えているっていう贅沢なこの映画。

きっとこれから先もまた、見続けていく映画でしょう。

ジュラシックシリーズの制覇、今日から目指します(^_^ゞ
平田一

平田一