どーもキューブ

女の都のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

女の都(1980年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

 フェデェリコフェリー二の女の園

 2012年3月4日 18時45分レビュー。



1980年脚本監督フェデリコフェリーニ。

オールディーズ鑑賞していますとこれは見る年齢が間違っていたんだなぁと思う作家がいます。

欧州イマジネーションの大家フェデリコフェリーニです。

フェリーニは、二十代前半名作ガイドを見て借りた

「81/2」と「甘い生活」共に何も残らず、甘い生活に至っては長いなぁすら感じたしだい。今度再見しよう。

私も三十路オーヴァーサーティ過ぎ、

フェリーニの羞恥肉肉林林

性と肉欲とわがままと裸と奴隷と残酷と美少年の祭典「アマルコンド」殴らたような圧倒的な世界観を体感して、

やっとわかる年頃なんかなと。

そしてフェリーニ愛すべき「ローマ」

自由奔放なイメージの連鎖で繋ぎ止める「フェリーニのローマ」を見てまたまたうちのめされた。

フェリーニの中期二作品でしたが、その「想像力」だけで作り上げた

瞬間、瞬間、毎秒毎秒凄い贅沢な舞台、
衣装、
扮装を魅せてくれるんです。
お金をまるでばら撒いているような素晴らしい美しさの芸術的散在!

造形美、舞台観、世界観の素晴らしさにただ、ただ、驚くばかり。その実現力。

私はこのような作風境地に至ってる作家って

黒澤明(代表作品「夢」)
ベルイマン(「第7の予言」)
フェリーニ(「サテリコン」)(ホドロフスキーもそんな感じ)

の三人かなと漠然と思ったりします。イマジネーションだけで純粋に造形して世界観を作る映画監督という意味で。

という事で前から気になっていたビデオジャケット。
マルチェロマストロヤンニと日本の「能面」タイトル「女の都」

フェリーニの世界観の一つ「女性崇拝、女体巨体信仰巨体熱望主義」
そんな世界観なんかな?と思い東映ビデオ鑑賞。DVDも再発売していました。 

DVD裏ジャケットに掲載の夏木マリさんの素晴らしい本作に寄せる愛らしいコメントがみる気持ちを高ぶらせます。


  

まさしくフェリーニが魅せる

女の園

フェリーニ都市国家「女性」

を見させて頂きました。

フェリーニ映画の案内役いつものマルチェロマストロヤンニ

美しい女性に魅せられ

フラリ

途中下車。そこに女性に関する全ての言説を閉じ込めたような謎のホテルへ導かれます。


そこからはまさしくフェリーニワールド

性、女性、男性への愚痴、セックス、思い出、猥雑な造形物、文句、シモねた満載

まさしく「女の都」のごとくフェリーニイマジネーションが湯水のごとく炸裂しまくります。

本当に面白いですよね、先が絶対読めません。

あと東洋の思想流入があります。老子やら(「カサノバ」であり。)、日本の「能」のお面などもろ日本。

アジア思想、考え方もちょっとはいってきていますよね。衣装、扮装から見て、うかがえます。

想像についていけない方、論理を好む方、言葉に重きをおく方は、何一つ面白くありません。

私は、

論理的で饒舌な映画が

さも本作と比べると、すんごくお硬い映画みたいに思えてきます、狭く感じます。

フェリーニの素晴らしい女性像の数々に我々は

迷いまくり、笑い、おおげささに驚きます。

駅に帰りたがるマルチェロマストロヤンニとともに旅をします。

ラスト付近のイマジネーションの世界観は

私もわかるなぁとかなり頷きながら

ニコニコしてしまいます。

男はえてして、引きずりますよねー。

すべりたいんですよねー、男は、さみしく、、、。

本作、底浅いような、想像力豊かなお話ですが、私は、フェリーニの女性崇拝たる深いラーブを感じてます。



さて

フェリーニ描く

フェリーニフェミニーナワールド

フェリーニのウーマンシティ

フェリーニの女の園、女の駅、女の都

ぜひフェリーニの女性都市、来て見てください!
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