Hideko

飛行士の妻のHidekoのレビュー・感想・評価

飛行士の妻(1980年製作の映画)
4.5
原題: La Femme de l'aviateur
英題: The Aviator’s Wife

「喜劇と格言劇」シリーズ全6作の1作目。

“人は必ず 何かを考えてしまう”

恐らく?初めてのエリック・ロメール作品。いきなり出たー!フランス人の好きな哲学的な言葉!そうだよね、人間だもの。

ロメール作品を配信して下さる「ザ・シネマ」さんに感謝!「ザ・シネマメンバーズ」に加入して本当に良かったです。500円/月(税抜)は本当にお得です。

個々の台詞が良かったし、アンヌのアパルトマンの部屋が可愛い😍パリジェンヌにとってはなんでもないごく普通の部屋かも知れないけれどいちいち感動しました。ファッションもパリジェンヌは流行を追う人が少なく自分のスタイルを持っていると聞きますが、今見てもアンヌやバスで出会ったリュシーは素敵でした。アンヌの年下の恋人フランソワは今ひとつイケてなかったけれど(笑)

どのシーンも印象深いですが、公園やカフェでフランソワとリュシーが語るシーン。彼女は15才なのに、なのに‼️なんて大人びてるんでしょう。フランスが国を挙げて取り組んでいる哲学教育の賜物ですね。

ラストに流れる歌も字幕で内容が分かり良かったです。「パリには魅力がある 征服されてしまう…」に始まる歌詞がまさにおっしゃる通りって感じで素敵でした。

フランソワには切ないラストでしたが、フランソワを演じたフィリップ・マルローという俳優さん、本作の公開から数ヶ月後、キャンプ場での火災事故により亡くなったそうです😢( IMDb より)。この IMDb (Internet Movie Database)、作品にもよりますが、作品についての詳細な記述がありWikipediaなどで大体の情報を掴んだ後そこに載っていないトリビアなどを知ることができ興味深いです。アプリがありますのでご参照されることをお勧めします。
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