Hideko

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのHidekoのレビュー・感想・評価

3.8
原題: Killers of the Flower Moon

真夜中、視聴環境整えて万全の態勢で臨むにも関わらず長尺なので寝落ちが心配でしたが全くの杞憂でした。

〜Apple TV+より〜
「舞台は1920年代オクラホマ州。その地に住むオセージ族の居留地から石油が発掘されると、先住民が次々と殺害されていく。謎を解明するためにFBIが介入する。」

「アメリカ先住民と白人」という構図。どちら目線で描くかによって大きく変わる物語を、帰還兵の白人役ディカプリオを主人公に据えてデ・ニーロの人間としての醜悪さ、ディカプリオ妻役の先住民リリー・グラッドストーンの凛々しさを核に生々しく描いている。ディカプリオの登場シーン。年齢を重ねたと思ったものの、彼の熟練した演技を観るにつけ年相応の魅力というものに惹かれていくのです。実話ベースなので、どうしても史実の再現として観てしまう面もありますが、決して退屈しない時間をもらえたことに感謝。

デ・ニーロ、近年の作品で言えば『マイ・インターン』的な上品な紳士が好みなのだが…と思いきや、本作のようなドロ臭い人間を演じる彼もまた格別。

そして忘れてはならないのが、グラッドストーンのナチュラルな美しさ。彼女の演技から凛とした信念、強さ、逞しさが感じられて印象的でしたね。
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