Yukiko

シマロンのYukikoのレビュー・感想・評価

シマロン(1931年製作の映画)
4.0
2021年1月13日
『シマロン』  1931年制作
監督、ウェズリー・ラッグルス。
製作、RKOラジオ
(レイディオ・キース・オーフィアム・エンタテインメント)

1889年、オクラホマ。
グレート・ランと言われる土地獲得レースに参加する
ヤンシ―・クラバット(リチャード・ディックス)だが、
ディクシ―・リーという女性に騙され、獲得できなかった。
その後、妻のセイブラ(アイリーン・ダン)を連れて、再び
オクラホマに行き、オーセージの町で新聞を発行する。
無法者がいる町を浄化し、その町の名士となるが、
ヤンシ―は放浪癖が出て旅立つ。
残ったセイブラは息子のシマロンと共に新聞社を経営する。
5年後にふらりと戻って来たヤンシ―・・・・


第4回アカデミー賞最優秀作品賞受賞


グレート・ランに無法者との撃ち合い。
インディアン(オーセージ族)が油田を発見したり、
アメリカとスペインの戦争が勃発したり、
そして女性の政界進出。
いろいろあります、この映画。実にドラマチック。

ヤンシーの言い分は正論とは思うが、その考えを
貫き通したり実践したり、一人悪党に立ち向かったり、
それができるところが素晴らしい。

家族を置いて、何故に家を出て行くのか??
風来坊そのもの、寅さんと同じような考え?

一つ疑問。
ヤンシーの事を描いた映画なのに、どうして題名が
息子の名前の「シマロン」なのかしら??

女性作家エドナ・ファーバーが1929年に発表した原作が
元になっている米国開拓史劇。
原作、映画共に実在の人物をモデルにしているとか。


アカデミー賞作品賞を受賞したにも関わらず、その年に
あった大恐慌の影響で赤字となった唯一の映画とのこと。
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