断末魔の表情の女の死体に拘りがあったり、序盤で犯人の殺しを各部のクロースアップも交えて丹念に描いたりと変態性が際立つ作品。
バーバラがラスクの部屋に入るのを見送ったカメラがゆっくりと建物の外からまで後退していく長回しも直接殺人を描いてないがバーバラの最期を仄めかしており怖い。
部屋に入る直前のラスクのセリフ『君は僕のタイプなんだよ』もそのあと起こる殺人を予感していて不気味。
最後の終わり方と台詞『ネクタイをしてないですね』もスパッと切れ味良い。
主人公は同情するが周囲と巧く付き合えないが故に味方がおらず、どんどんどツボな状況にハマってしまうのがなんとも自業自得というか。日常生活の身の振り方は考えねばいけないなぁ