X-MENシリーズとしてだけでなくマシューボーン監督の中でも一番好きな作品になった。
露悪的なバイオレンスを描きがちな監督だが本作は物語として正当な怒りとしてハードなバイオレンスを見せてくるので物凄くカタルシスのある仕上がりに。
ジェニファーローレンス、マイケルファスベンダー、ジェームズマカヴォイと今やスーパースターとなった御三方の揃い踏みがとても見事でやっぱ全員演技が素晴らしい。
特にマグニートーは本作の主役とも言える物語の大黒柱で彼が映るシーンは全て良かった。ナチの残党狩りを始めバーで殺害するシーンはウエスタン味のある渇いた暴力描写で、ここで一気に今作のX-MENは一味違う事を思い知らされた。
また今作は3で適当に扱われたミスティークをきちんと描いていて彼女が何故に多くを語らず魅力的なキャラクターであったのかをしっかりと見せてくれる。
X-MENはチームとしての行動をとる展開はあるがやはり皆それぞれ単体の技を見せる個人的な戦いになっていた印象だが今作はチーム物としての面白さを遺憾無く発揮していてその辺も大きな見どころ。
これはおかわりしたくなる作品。