荒野のジャバザハット

X-MEN:ダーク・フェニックスの荒野のジャバザハットのレビュー・感想・評価

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)
3.5
スーパーヒーローとして活躍するX-MEN達は素晴らしい連携プレイで弱気者を助ける。力の強い者が弱い者を助けるのは道理であると同時に、そうしないと彼らの居場所がなくなってしまうから。しかしミスティークは何よりも家族を優先する事が居場所を得る事に繋がると考える。
幼いジーンを傷付けない為に真実を隠したチャールズも理解できるし愛した者を失ったマグニートーやビーストの復讐心も理解できる。
お互いの理想が噛み合わずバラバラになるチーム崩壊物の今作、デッドプール2の後に見るもんではない…
いくら何でも正反対過ぎる。

力ある者を閉じ込めようとするX-MEN達が人間側の立場に立たされ、力の使い方を間違えた者の贖罪と孤独を描いたとてもセンシティブな内容で、最後はこれ以外に物語を終わらせる方法がないなと悲しくなると同時に現実に居場所のなさと不可抗力によって罪を犯した者と残された被害者達がどうすれば幸せになれるのか考えるも答えのないやり切れなさを感じてしまった。

ただ街中で暴れるのは全員冷静じゃなさ過ぎるだろ、、、
敵さんのおまけ感否めないし、最初は自殺のメタファーとして見ていたけどそういう感じでもなさそうだし、やっぱいないと企画通んなかったのかな、さすがに空気すぎる。

もう少し消化するのに時間かかりそうだな。うーん、答えがない難問に取り掛かっちゃって結論がそれでいいのか感で少しモヤモヤが残ってしまう。
ただ評判悪かったので不安だったけど思ったより全然面白かった。