松原慶太

痴人の愛の松原慶太のレビュー・感想・評価

痴人の愛(1967年製作の映画)
4.2
谷崎潤一郎の作品は、こってりとした性愛を描く、という先入観があり、映像化されたものを含め、いままであまり興味がわきませんでした。

しかしこの作品は、増村保造の力量でしょうか、とても知的でモダンな映画となっておりました。小沢昭一の軽い存在感がいいです。

気の弱い間男役として、まだ若い田村正和が、育ちのいい坊ちゃんふうの演技をみせていますが、これが拾いものでした。田村正和はほんらいこういう資質のある役者なんですよね。
松原慶太

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