すずき

トランスフォーマー/リベンジのすずきのレビュー・感想・評価

4.0
前作から2年後が舞台。
サムは大学に入学し、ミカエラと遠距離恋愛中。
オートボット戦士達は、その存在は秘密裏に、地球人と協力してディセプティコン残党と戦っていた。
ディセプティコンの狙いは、彼らの先祖が太古の地球に残したアイテム「マトリクス」だった。
蘇ったメガトロンはオプティマスプライムを倒し、更にディセプティコン司令官フォールンも現れ、絶体絶命の危機。
サムはオプティマスプライムを蘇らせる為、マトリクスを探すのだが…

マイケル・ベイのトランスフォーマーシリーズ2作目。
前作の不満点だった、トランスフォーマー達のキャラクター不足がほぼ解消され、満足いく仕上がり。
基本的に彼らは善玉も悪玉も、陽キャでノリがイイ奴らが多い。
そして口が悪く、敵に対して残虐で容赦ない。
特にオプティマスプライム、原作アニメからかなり性格が変わり、口も悪いし戦い方もエグい。
顔面破壊とか脊椎引っこ抜きとか、正義側がする必殺技じゃないだろ!もっとやれ!

ディセプティコン側も、キャラクターに焦点が当てられ、スタースクリームとメガトロンのパワハラ掛け合いとか、原作アニメで好きだったシーンが見れて良かった。
そしてサウンドウェーブも登場、前作のラジカセは彼じゃなかったのね。勘違いしてた。
やっぱりサウンドウェーブは無口で有能!
合体戦士デバステーター(デバスター)も登場。
最強クラスのトランスフォーマーを、人間の科学の叡智で倒す所が上がる!

クライマックスは爆発に次ぐ爆発、戦争映画さながらの戦闘に。
でもラスボス戦は妙にあっさり勝敗が決したな。
最初、ラスボスが瞬間移動みたいな技使ってたのに、殴り合いになると一切使わなくなる。
その前の覚醒オプティマスのシーンは凄く盛り上がったから、最後の一踏ん張り、戦闘シーンでも魅せて欲しかった。

今作で反則だと思ったのは、人間型トランスフォーマーの存在。
「ビーストウォーズ」を見る限り、彼らは生物にも擬態出来るんだろうけど、人間型を出しちゃうのはマズくないか?
人間そっくりのトランスフォーマーとか、下手すりゃ巨大ロボット型より厄介だ。
そして映画のジャンルごと変えてしまいそう。本作でもちょっと「スピーシーズ」っぽかったし…。