ガブXスカイウォーカー

竜馬暗殺のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

竜馬暗殺(1974年製作の映画)
3.0
本作の坂本竜馬は幕末のヒーローと言うよりも、誤解を恐れずに言えば、ちょっとふざけていて女好きで格好悪い、等身大の青年である。そこに原田芳雄の持つワイルドさがミックスされて、世間の竜馬像に大きな影響を与えた独自のスタイルを創り上げている。それはいい。だが他の歴史上の人物たちはまるでさえない。架空のキャラ、妙(桃井かおり)、右太(松田優作)、幡(中川梨絵)にいたっては何のために出したのか読み取れなかった。
またドラマの大半は坂本龍馬の最後の3日間の日常をダラダラと描き、暗殺もあっさり終わってしまう。はっきりいって退屈だ(ATGだしね)。黒木和雄監督は「竜馬暗殺の三日間」を通して何を描きたかったのであろうのか? エンターティーメント作品が大好きな僕にとってはなんとも苦痛な118分であった。