胸が締め付けられるようなシーンが多かった
全盛期を過ぎたベテランプロレスラーの話だが、娘には嫌われサイン会をやっても会場は閑散とし、プロレス引退を迫られる病にかかってしまうというとにかく苦しくなるシーンが続く
過去の栄光と引き換えにそのツケが一気に来るが、プロレスでしか生きられない不器用な漢の生き様が描かれていた
プロレスラーの試合前の打ち合わせや、身体を維持するためステロイド剤を使ったりというのがリアルだった
そしてミッキーロークの身体付きが役作りとはいえ凄すぎる
男として父親としては残念な主人公だが、後輩レスラーに才能あるよとか良い試合だったなど声をかけたりと、かなり後輩からリスペクトされている部分がこの映画を観ていて救いでもあった
最後のマイクパフォーマンスシーンがとにかく名シーン
あのシーンに全て詰め込まれていると思う
自分が50を過ぎたくらいで観たら間違いなく泣くだろう
劇中で80'sハードロックが沢山流れるのも良かった
90年代に入りNirvanaの登場でグランジばかりが流れて最低だ というセリフは当時の音楽ファンの本心なんだろうな