イチロヲ

ホーボー・ウィズ・ショットガンのイチロヲのレビュー・感想・評価

4.0
暴力が支配するスラム街に辿り着いた初老の浮浪者(ルトガー・ハウアー)が、ショットガン片手に悪人たちを掃討していく。「グラインドハウス」で採用されたフェイク予告編を長編映画化している、バイオレンス・アクション。

警察をも掌握している暴力至上主義の組織に対して、流れ者の浮浪者が敢然と立ち向かっていく。若者のオヤジ狩りによりフルボッコにされた状態から、一騎当千のリベンジ劇が幕を上げる。

暴力組織のファミリーが非常に分かりやすい悪党演技をしながら、理不尽なバイオレンスを引き起こしていくところが面白い。ヒロインの娼婦が暴力による報復行為を受け継いでいく展開も胸が熱くなる。

マンホールの蓋を首輪にして穴にスットーン、カミソリのバットをフルスイングしてバッサリ、アイススケートのシューズを投げてザックリなど、あらゆる手法を用いて殺戮ショーを披露してくれる。そして、ショットガンの着弾表現がいちいちカッコいい。
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