シガーandシュガー

レモ/第1の挑戦のシガーandシュガーのレビュー・感想・評価

レモ/第1の挑戦(1985年製作の映画)
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半殺しにされた上に、顔も名前も変えられて復活させられた警察官。
レモという名前を与えられ、極少数精鋭の秘密工作員として働かせられることに。
使える人材になるために、韓国古武術「シナンジュ」(原作ではまた違うものらしい。シナンジュは映画のみの架空の術)の使い手チュンのもとで修行する。

レモは工作員として、国に害をなす大物を成敗する役目を担うらしく、いかなる大物をどのように消すのかが作品の見どころのはずだけれど、チュンとのトレーニングに多くを割いていてしかもチュンに味がありすぎて、巨悪(のはず)との対決がオマケみたいになっていて呆気ない。
といってもそのトレーニング描写も、ジャッキー・チェンみたいな実際の肉体鍛錬を見せることもないので、奇妙なシナンジュの蘊蓄をコミカルに見せられているだけなので、それを楽しめないとどこを楽しんでいいのやら。。。ではあると思う。私は楽しんだ。

朝鮮人の老人・チュンがメイクのせいで死人みたいなのだけど、設定と演技でだんだん可愛いおじいちゃんに思わせられていくところはすごい。レモは最後までおっさんにしか見えなかった。もう少し可愛い俳優を使ったほうがシリーズ化したのではないかと思う。