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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-のditaのレビュー・感想・評価

4.0
@ シネ・リーブル梅田 ~ゴーモン 珠玉のフランス映画史~  

年末から続くゴーモン早起きも大詰めを迎えましたが、今日はさすがに寝不足でつらいなぁと思いながら観始めたらまぁ面白い。寝る暇なんてないくらい(寝る前提で映画観るのよくない)。

ということで初ブレッソンを体験したわけですが、足音だけでこんなに緊張するとは。余分なものを省いた音と映像だけで魅せる100分、これぞまさにザ・映画(今さら感)。目的のために繰り返される作業と刑務所の日常を見ているだけなのにドキドキしたし、主人公と一緒に息を潜めたり気を張ったり。だいたい刑務所の中なんて動きも限られるし、画としても単調になるはずなのに、その単調さを逆手に取って(で合ってる…?)緊張感を生み出し、集中力を高めさせるのって凄いなぁ。

正月明けということでおかしなお客さんもおらず、しーんと静まり返った暗闇の中、ハイ!全員集中!な雰囲気で観られてよかった。大画面で観るアクション映画ももちろん楽しいし、でっかい音や迫力の映像で楽しむ映画ももちろんいいけど、「映画館で観たい映画」ってこういう作品のことを言うんだよ、きっと。
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