ガブXスカイウォーカー

ゴジラ FINAL WARSのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ゴジラ FINAL WARS(2004年製作の映画)
3.9
猛暑の中、今作にエキストラ参加したけど、ほんの一瞬しか映っていなかったのは残念な思い出。
今回14年ぶりに鑑賞すると、最終作だけあって、けっこう金がかかっており、特撮とアクション満載で面白い。歴代怪獣総登場だけでなく、宝田明、水野久美、佐原健二、中尾彬、上田耕一ら歴代出演者、さらにX星人、小美人、轟天号、妖星ゴラスまで出てきて集大成にしようという意気込みを感じる。轟天号内のクルーたちの描写はなんか宇宙戦艦ヤマトっぽくていい感じ。X星人参謀役の北村一輝の怪演は盛り上げてくれる。おまけに『マトリックス』シリーズやジョン・ウーなどをパクったアクションも不思議とあっている。なによりクライマックスの約1時間に渡る怪獣バトルは見応えがあった。
もちろん、ツッコミどころも色々ある。
・新・轟天号がカッコ悪い
・杏奈がニセ醍醐国連事務総長を見破る根拠が「瞬きをしていない」というのは言いがかりに等しい
・新・轟天号が南極から日本までゴジラを誘導してくるのは無理あり過ぎ
・キングシーサーの蹴った球状のアンギラスにわざわざ飛びつこうとするゴジラ(当時、サッカーブームだったかな?)
・風間は洗脳されていたのになぜか尾崎とのバトルで正気に戻る
・美雪は戦闘員ではなく分子生物学者なのになぜか新・轟天号に乗り込む
・なぜかX星人は新・轟天号の無名クルーは殺したのに、美雪は生かしておく
・本物の波川司令官と醍醐国連事務総長はX星人に拉致誘拐されたのにちゃっかり生きていて、どさくさに紛れて自力で脱出する
・洗脳されたM部隊は尾崎たちとの銃撃戦中に宇宙船内の爆発に巻き込まれて都合良く全滅
・尾崎はカイザーとして覚醒したらなぜか新・轟天号を通してゴジラにエネルギーを送るなんてすごいことができる
・ラストで何の説明もなく巨大化するミニラ
・尾崎たちと別行動だったはずの杏奈は突然、ラストで合流するが、それまでどこにいたのか?などなど。
賛否両論分かれる本作だが、僕としては、これはこれでありと思わせる娯楽怪獣映画の怪作であった。