ただのすず

サスペリアのただのすずのレビュー・感想・評価

サスペリア(1977年製作の映画)
4.2
土砂降りの雨、流れる心をざわつかせるテーマ曲。
雷鳴が響く中ずぶ濡れで疾走する少女。
血塗れのように真っ赤なバレエ学校。
赤、黄、青の原色、
扉から射す怪しい光の中おこなわれる残酷な魔女の儀式。

かっくぃぃ~1977年の映画!?
音楽は飛び抜けてるし、舞台セットが本当に美しい。
どのシーンも騙し絵のようで観ていて飽きない。
後半の展開がまるで恐怖の国に迷い込んだアリスのよう。

わんわんに食いちぎられる俯瞰シーン。
ホールで全員が一晩過ごす影絵のような夜。
どの死に方もショッキングだったけど、
パニックで細い針金にぐるぐる巻きになるのは嫌だなぁ。

子供の頃、深夜テレビでこのテーマ曲が突然流れ、映画が始まった。
内容は怖くて覚えていなくてもこの曲だけはずっと脳裏を離れなかった。
映画にとって音楽がどれだけ重要かよくわかる。


2018年にリメイク版が映画化予定?気になる…。