すずき

くまのプーさんのすずきのレビュー・感想・評価

くまのプーさん(2011年製作の映画)
4.0
少年クリストファー・ロビンの想像の世界。
そこは、重度の麻薬(ハチミツ)ジャンキーのプー、その舎弟のピグレット、チンピラのティガー、老害のラビット、鬱病のイーヨー、痴呆症のオウルが楽しく暮らす森だった。
ある日、イーヨーが尻尾を失くしてしまい、皆んなで変わりの物を探す事となる。
そんな時、ロビンの書き置きの「すぐ戻る」を、オウルは魔獣スグモドルに攫われたと勘違いしてしまう。
森の仲間たちは魔獣からロビンを助けだそうと作戦を練る立てるのだったが…

ディズニー長編アニメーション第51作。
「くまのプーさん完全保存版」から34年ぶりの劇場公開の続編。
そして現段階での、ディズニー最後の2Dアニメであります。

絵柄タッチの違うミュージカルシーンを入れたり、新しい表現を取り入れたりもしているが、基本的には良い意味で前作とあまり変わらない。
手描きセルアニメの線の質感、背景のタッチという絵柄、そして本の中の世界という設定と演出、ギャグのノリまでそのまんまで、前作ファンには嬉しい懐古主義的作品。
ただ、そこまで懐古主義的に作るのなら、クリストファー・ロビンのキャラデザ変更はいただけない。不満点はそこだけかな。

今作はドラッグの禁断症状に悩むプーさんと、オウルのぐう畜っぷりに笑った。
やっぱりプーさんは可愛く、ディズニー屈指のギャグアニメ映画だ!