いの

冒険者たちのいののレビュー・感想・評価

冒険者たち(1967年製作の映画)
4.5
ガンバの映画ではありませんでした


なんかいい。すんごくいい。地上すれすれの低空を駆ける男(アラン・ドロン)。自作のエンジン乗せて地上を駆ける男(リノ・ヴァンチュラ)。そこに現れる女性(ジョアンナ・シムカス)。この3人の関係性がとてもとても心地いい。この3人の関係性の見せ方も絶品。空と地と海。3人が楽しんでいると、そこはまるでユートピアのようで、この世にユートピアがホントに存在していたんだと思えてきて、この関係がずっとずうっと続きますようにと願ってしまう。だから闖入者登場に、ちっ!と舌打ちしてしまいそうになった。お願いはやく退散してくだされー


はじめましてのジョアンナ・シムカス。着飾った美しさじゃなくて、ゴージャスな美しさじゃなくて、素のまんまのような自然体な美しさ。のびやかで、空も地も海も全部彼女に捧げたいくらい。アランドロンもめちゃ格好いいし、リノ・ヴァンチュラがさいごにアランドロンにかけた言葉にも痺れるー!


男性2名のいちゃいちゃもいい。この2名が女性を取り合わないのも慎ましくて好感度高し。男性2名+女性1名という映画は成立するのに、その逆は何故成立しないのか、ちょっと考えてみたけどすぐに考えるのやめました(考えるまでもないような気がして)


ロケーションも音楽もステキ。この年代の映画がそうなのか、さっぱりしているのがいい。さっぱりしているからこそかえって心の内をこちらが慮れるように思う。とにかくこの作品はこれからも時々見返したいと思います! それで回数重ねて観ていくうちに、記憶のねつ造やらかして、なんか自分の過去回想に混ぜ合わせてもいいですか?(なんて図々しいヤツなんだwww)
いの

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