サタジット・レイ監督のインド映画。1963年制作。
経済的に困ったお家を助けるために、妻が働きに出るというだけのシンプルなストーリー。
妻が働くことで家族にはそれぞれの考えがあり、少し波紋が起きる。
そこがとても丁寧に描かれており、妻の気持ちの変化もうまく表現されていました。
女性が働くことで活き活きしている作品は良いな〜と感じます。
同僚たちと楽しそうにしている姿は、とても微笑ましい。
自分が稼いだお金で、家計を助けて、家族それぞれにささやかなプレゼントしてあげられるって本当に嬉しいことだと思う。
でもそれが社会的にも、時代的にも複雑なのはこの作品の通り。
どこか昔の邦画にも通じる、派手ではないけれど家族や夫婦の絆などが心に沁みます。
現代でも通用するような普遍的な内容で、とても良作。