Yukiko

路上のソリストのYukikoのレビュー・感想・評価

路上のソリスト(2009年製作の映画)
3.9
2017年8月25日
『路上のソリスト』 2009年制作
監督、ジョー・ライト。
他に『アンナ・カレーニナ』『つぐない』
の監督作品がある。

新聞記者とホームレスの話、実話である。

『ロサンゼルス・タイムズ』紙にてコラム「西の視点」を連載
している記者スティーヴ・ロペス(ロバート・ダウニー・Jr)。
彼は、路上で弦が2本しかないヴァイオリンを弾く
ナサニエル・エアーズ(ジェイミー・フォックス)と出会う。

ナサニエルはジュリアード音楽院に在籍、中途退学をした
ことがあるチェロ奏者だったが、現在はホームレスだ。
彼に興味を覚えたロペスは、彼の生い立ちを記事に連載する。
ナサニエルに同情した読者から、彼宛てにチェロが届く。
ロペスはナサニエルを更生させようとする。

一人で路上演奏をしていたナサニエルに、チェロを
プレゼントし、支援センターに誘う。
コンサート会場のリハーサルにも誘う。
一人で寝られるようにと部屋を借りる。
そして、統合失調症と書いた書類にサインをするようにし、
実の姉が保護者となるように計画を立て実行をする。
それまでナサニエルはロペスに感謝をしていたのだが、
事が運ぶに連れて、次第にナサニエルは反発をする。

ホームレスの問題は難しい。
自分から好んでホームレスになっている人と、
人生に行き詰って、ホームレスにならざるを得なかった人がいる。
仕方なくホームレスになった人は、働きたい気持ちもあり、
支援を受け仕事もやる気があり、更生が可能のようだ。

しかし、好きでホームレス生活を送っている人は、
何を言っても、どう支援をしようとしても無駄、駄目。

ここに行けば支援のボランティアがいて助かるんだよと
言ったところで、行かない、聞かない、ここがいい、
ベンチで寝ているのがいいと。
仕事はしてる、気が向いた時に、と。
この生活が自由で良いと思っているから、更生しようがない。

ホームレスが一番多い県は、大阪府。
埼玉県は全国で10番目に多い。
更生の第一段階、家の中、布団で寝る・・・
以前は大部屋だったのだが、今では個室が与えられるらしい。
しかし、ガスが使えないかも、だ。火事除けで。
生活保護受給。
そして、本人が希望すれば仕事を紹介、働くことになる。
困ったときは支援団体に相談が可能である。
Yukiko

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