kumada

マレーナのkumadaのレビュー・感想・評価

マレーナ(2000年製作の映画)
4.5
イタリアの宝石と呼ばれたモニカ・ベルッチ主演の映画。もう何度も見てます。名作ですね。思春期の少年を視点にした甘く切ない「文学」作品です。戦時下、身寄りを全て失った美しい未亡人マレーナの不幸を、モニカ・ベルッチが見事に演じています。娼館から引きずり出され、街の女性達に打ちのめされるシーンは、初めて見たときは衝撃的でした。ひとは世相に流されときに残酷になります。マレーナは街を追い出されますが、ラストシーンで戦死したと思われていた夫と一緒に街に戻ってきます。人生はつらいけどひとはそれを乗り越えられる。そして周りもそれを受け入れてくれる。いつまでも余韻に浸っていたくなる音楽も素晴らしいです。
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