シネパピ

マイ・ボディガードのシネパピのレビュー・感想・評価

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)
3.2
ハイテンションなカット割り、場面ごとに切り替わる画面のグラデーション、場面転換の際のデジタル音などなど、昔は大好きだったトニー・スコットの作風。
ところが、歳をとって改めてトニスコ作品を見返していくとその作風がノイズのように感じてきてしまう。本作もその一つになってしまった。残念。

そもそもこの映画はAJ・クイネル原作の「炎の男」で、その結末も原作と映画は違う。たしか原作では主人公クリーシーは死ななかったはず。それが映画では死んでしまうため、最後の交渉がなんとなくチグハグな感じになってしまってる。(あれだけ無双状態だったのに最後は敵の言いなりになってしまった落差も個人的には容認できなかった)

ただ、このカオスな作風に一定の説得力を与えているのはデンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングの演技力だった。
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