シネパピ

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのシネパピのレビュー・感想・評価

3.5
映画本編と原作を読み終えての感想。
映画鑑賞前に原作を半分ほど読み、前知識が入っていたので、この作品の舞台背景がわかりやすかった。

原作では捜査局のトム・ホワイトを中心に話が進み、映画での主人公アーネストは驚くほど出番が少ない。原作のサブタイトルにも「オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生」とあるように、捜査官目線で物語が進んでいく。
ディカプリオも本来はトム・ホワイトの役だったが、本人の希望でこの事件の犯人であるアーネストに変更をしたとのこと。この選択が素晴らしく、ディカプリオの演技も秀逸。

また、原作本では実際の人物達の写真も多数紹介されているが、驚いたのはデ・ニーロ演じるウィリム・ヘイルの再現度の高さ。本作を見た人には是非確認してもらいたい。

映画自体は3時間30分という上映時間の長さも話題となっており、今のご時世の日本では決して万人受けの作品では無ない。
個人的な感想として「あっという間の3時間30分でした」と言いたいところだが、正直、鑑賞中に少しウトウトしてしまったし、体感速度もそれなりに長かった。ただそれ以上にこの映画から得るものは多い。
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