ぶみ

マイ・ボディガードのぶみのレビュー・感想・評価

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)
3.5
A・J・クィネルが上梓した『燃える男』(Man on Fire)を、トニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニング共演により映像化したサスペンス・アクション。
米軍対テロ暗殺部隊に所属していた主人公が、メキシコで少女のボディガードに雇われたものの、誘拐事件に巻き込まれていく姿を描く。
元米軍でなおかつアルコールに溺れる主人公クリーシーをワシントンが演じているが、その設定どおりのハマり役。
また彼が警護する9歳の少女ピタをファニングが演じており、誘拐されてからの中盤から終盤はあまり登場しないものの、それまでのクリーシーとピタが徐々に進行を深めていく様は、鉄板ながら心優しくなれるもの。
何より、ハードな音楽に細かなカット割り、独特の質感、スローモーションと早回しの連続、回転するカメラと、スコット節全開の演出にやられっぱなし。
少々長さを感じるものの、哀愁漂うワシントンの背中と、スコット監督のカメラワークに熱くなれる一作。

「復讐」は、冷たいほどうまい食事だ。
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