pake

オアシスのpakeのレビュー・感想・評価

オアシス(2002年製作の映画)
4.3
私の中での"映画的"という言葉の意味は、運命的弱者しか理解出来なくて/知らなくていいことをわざと知らないままでいる高潔さ/分厚い唇や艶のある肌、身体の曲線を手入れし続けるだけでは到底辿り着けない色気/要するに、後天性の孤独をいくら可愛がっても、運命的なあの風景を見ていないと一生手に入れられない言葉であって。
計算高くかっこわるくしてかっけーよな邦画ばかりで心が腐れかけた私にとって、この映画は久々に"映画的"な映画で、笑いを誘うセオリーにだって涙した。パズルみたいに答えが決まったカタルシスなんかじゃなく、こういうことばっかりに愛を注いで生きたい。
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