デンマークの小さな村で敬虔なクリスチャンとしての人生を全うする老姉妹と、家政婦の絆を描いた小説の映画化作品。
2022年123本目。
全体的に淡々と進行し盛り上がりには欠ける印象はありますが、バベットがみんなにフランス料理を振る舞う準備を始める辺りからがやはり山場で、何を食べさせられるかわからず神に祈り出す場面なんかはかなり滑稽で思わずくすっとしてしまいました。
老姉妹の若かりし頃の回想場面なんかでは、人とのまさに一期一会の出会いに思いを馳せ、じんわりと幸福感が広がって行くような地味溢れる作品でした。料理もなかなか美味しそうで食欲が唆られます。
デンマーク映画は結構人間の本性を鋭く突いてくる映画が多いイメージだったので、全く棘のない本作のような作品は案外レアかもしれません。